概要
Summary
プレイヤーが近付いたときに、自動的にメッセージを表示するイベントを作成します。
ギャラリー
Capture Gallery
ダウンロード
Download
ファイルサイズ: KB
導入方法
How to import
- KMS_MapActiveMessage.js を、プロジェクトの js/plugins フォルダにコピーしてください
- 同梱の img/system 下の PNG 画像 (メッセージ用スキン) を、プロジェクトの img/system フォルダにコピーしてください
- RPG ツクール MV のプラグインマネージャから「KMS_MapActiveMessage」を追加してください
設定方法
Settings
メッセージの表示
Show messages
イベントの先頭にコマンド「注釈」を置き、<ActiveMessage:表示するメッセージ>
と記述します。
プレイヤーがこのイベントに近付くと、イベントの頭上に「表示するメッセージ」に記載したメッセージ (アクティブメッセージ) が表示されます。
アクティブメッセージが画面上側にはみ出る場合は、イベントの下側に表示されます。
例
<ActiveMessage:ここは変な村だよ>
「文章の表示」コマンドと同じ制御文字も使用できます。ただし、\!
など、メッセージウィンドウ内に文字が表示されないタイプの制御文字は使用できません。
制御文字を使用する例
<ActiveMessage:ここは\c[2]変な村\c[0]だよ>
メッセージの途中で改行すると、2 行以上のメッセージを表示できます。
複数行メッセージの例
<ActiveMessage:改行も できるよ>
<ActiveMessage:...>
を複数記述すると、先頭から順にメッセージを連続表示します。
複数メッセージの例
<ActiveMessage:この洞窟にやばいモンスターがいるらしい> <ActiveMessage:引き返したほうがいいぞ>
他のプラグインとの併用により注釈が溢れる場合は、新しい「注釈」コマンドを続けて配置します。
イベントの先頭から「注釈」コマンドが続いていれば、2 個目以降の「注釈」コマンドにも記述できます。
メッセージの表示範囲変更
Message range setting
この設定は省略可能です。
省略した場合、表示範囲にはプラグインパラメータの「Default range」が使われます。
イベントの先頭に置いたコマンド「注釈」に、<ActiveMessageRange:{距離}>
を記述します。
{距離} には、メッセージ表示を開始する距離を、プレイヤーからのタイル単位で指定します。
表示範囲を 10 タイルにする
<ActiveMessageRange:10>
メッセージの表示時間変更
Message duration setting
この設定は省略可能です。
省略した場合、表示時間にはプラグインパラメータの「Display duration」が使われます。
イベントの先頭に置いたコマンド「注釈」に、<ActiveMessageDuration:{時間}>
を記述します。
{時間} には、表示されたメッセージの消去までの時間をフレーム単位で指定します。
表示時間を 600 フレーム (10 秒) にする
<ActiveMessageDuration:600>
ActiveMessage
を複数記述している場合、ActiveMessageDuration
は直前に記述したメッセージ、およびそれ以降のものに適用されます。
(v0.2.0 以前の挙動と互換をとるための仕様です)
各メッセージの後に時間を指定すれば、メッセージ毎に表示時間を変更できます。
メッセージ毎に表示時間を変える
一つ目のメッセージを 100 フレーム、次以降は 200 フレーム表示する。
<ActiveMessage:そこのあんた!> <ActiveMessageDuration:100> <ActiveMessage:掘り出し物があるぞ!> <ActiveMessageDuration:200> <ActiveMessage:早くしないと売れちゃうよ!>
メッセージのループ表示
Message loop
イベントの先頭に置いたコマンド「注釈」に <ActiveMessageLoop>
を記述すると、プレイヤーが表示範囲内にいる間メッセージを繰り返し表示します。
メッセージをループ表示する
<ActiveMessageLoop> <ActiveMessage:いらっしゃい!> <ActiveMessage:セール中だよ!>
メッセージの消去条件
Hide messages
表示されたアクティブメッセージは、下記の条件で消去されます。
- プレイヤーがメッセージ表示範囲外まで離れる
- 設定された時間が経過する
- 会話等、イベントの処理が開始される
- 後述のプラグインコマンドで、アクティブメッセージが無効に設定される
距離や時間でメッセージが消去された後は、イベントから距離をとった後、再度近付くことで再表示されます。
イベント処理の開始によって消去された場合は、イベント終了時にメッセージ表示可能な距離であれば再度表示されます。
プラグインコマンド
Plugin Commands
プラグインには、MapActiveMessage
から始まるコマンドが用意されています。
enable
アクティブメッセージの表示を許可します。
ゲーム開始時は表示が許可された状態になっています。
// アクティブメッセージを許可する MapActiveMessage enable
disable
アクティブメッセージの表示を禁止します。
再び表示されるようにするには enable
コマンドを実行する必要があります。
// アクティブメッセージを禁止する MapActiveMessage disable
show
指定したイベントのアクティブメッセージを表示します。
show
の後にイベント ID を指定するとそのイベント、イベント ID を指定しなかった場合は全イベントのメッセージが表示されます。
このコマンドで表示したメッセージは、イベントから離れても消去されません。
全イベントのメッセージ表示はやや重い処理のため、イベントが多い場面で使用する場合は注意してください。
// イベント ID: 10 のメッセージを表示 MapActiveMessage show 10 // 全イベントのメッセージを表示 MapActiveMessage show
パラメータ
Parameters
パラメータ | 内容 |
---|---|
Balloon offset Y | 吹き出しの縦方向の位置をピクセル単位で調整します。 |
Balloon margin | 吹き出しの枠サイズをピクセル単位で調整します。 |
Default range | メッセージを表示する距離をタイル単位で指定します。 |
Display duration | メッセージ表示時間をフレーム単位で指定します。 |
Max message count | 表示できるメッセージの最大数です。 |
Message skin | メッセージの表示に使用するスキン画像です。 img/system から読み込みます。 |
素材規格
Material Standards
アクティブメッセージのスキンは、吹き出し部を除き、ウィンドウスキンと同様の構成です。
吹き出し部は、ウィンドウスキンでカーソルに該当する位置に割り当てられています。
各吹き出し部のサイズは 24x48 ピクセルで、(96, 96)-(119, 143) はイベント上、(120, 96)-(144, 143) はイベント下に表示する際に使用します。
吹き出し部は、メッセージの枠にあたる部分と、イベントに向けられる頂点部分で構成されています。
イベントに対して吹き出しが表示される際、イベントの位置にあたる部分の枠が、吹き出し部の画像で置き換えられます。
動作確認環境
Environment
OK
- Windows 10
- エディタテストプレイ
- Mozilla Firefox 54.0.1
- Google Chrome 60.0
上記に記載がない環境は動作未確認です。
更新履歴
History
バージョン | 日付 | 内容 |
---|---|---|
0.3.2 | 2022/05/22 | ・旧バージョン (1.5 系) の MV 実行エンジンに対応 |
0.3.1 | 2022/05/21 | ・複数行メッセージが正しく判定されない不具合を修正 |
0.3.0 | 2022/05/21 | ・複数メッセージの連続表示に対応 ・メッセージをループさせる機能を追加 |
0.2.0 | 2019/08/31 | メッセージの表示距離、および表示時間を個別に指定する機能を追加 |
0.1.3 | 2019/04/16 | イベントの 1 行目に改行付きの ActiveMessage を記述すると、正常に表示されなくなる不具合を修正 |
0.1.2 | 2018/01/01 | イベント終了後等、特定のタイミングで停止することがある不具合を修正 |
0.1.1 | 2017/11/26 | 戦闘背景をマップのキャプチャにする際、キャプチャにウィンドウを含めないように修正 |
0.1.0 | 2017/09/18 | 設定方法と素材規格の説明を追加 (プラグインは変更なし) |
0.1.0 | 2017/09/10 | 初版 |